汐ノ海運右エ門(しおのうみ うんえもん)

出羽海部屋の赤鬼と言われていた人です。もう一人青鬼がいまして、これが駿河海でした。何か、恐いイメージですね。

相撲ぶりもそうで、猛烈な上突っ張りをあびせてからの投げが特徴だったようです。大関から一度陥落していますが、再度復活しています。このころが最盛期だったようですが、戦争直後の混乱期でもあったので、印象としてはちょっと損をしていますね。

現役時代は強くて、同時代の人には印象に残る人だったようですが、引退後はあまり目立っていませんね。ただ勝負検査役として長く勤めたので顔なじみといえば顔なじみですね。土俵下に座っているだけで絵になるような人で、何か風格がありましたね。土俵上できっちりと仕事をし、引退して親方になってもきちんと仕事をして行く、そんな感じですね。そういえば出羽海部屋の力士というのはこういう感じの人が多いですね。黙って相撲界を支えているような気がして、好感が持てますね。

現在ではあまり話題に上る事のない力士ですね。


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